第42話~42話、巻数でいうところの5巻終盤から6巻にかけての零奈(母の名を語った過去に接触している人物)との突然の再会。
たったの20ページ弱でしたが、五等分の花嫁を余計に面白くしてしまったかなり重要な場面ですよね。
そしてこの20ページ弱には『零奈の正体』、さらに『花嫁は誰か』という部分にも繋がってきそうなのヒントっぽい言動がいくつも隠されていた。
というわけで6巻刊行から時は経ち、8巻まで発売された今、今一度この20ページ弱から得られるヒントをピックアップし、零奈は誰なのかということを順を追って真面目に考察してみたいと思います。
再会場面から考えてみると…
正体は風太郎が昔金髪だったことを知っている
まずは零奈がサラッと言ったこのセリフ。
風太郎君も元気そうで安心したよ
イメチェンはびっくりしたけど
高校デビュー?
このセリフを普通に解釈すると、零奈は『風太郎は昔金髪だったこと』、そして『昔会っていること』を知っていたことになります。
ただ…
- はじめから分かっていた
- 誰かに知らされた
という部分は定かではなく、誰なのか決定づける証拠にもならない上、消去法で誰かの可能性を完全になくすこともできません。
ですが、ここだけを切り取って安直に考えると二乃と四葉と五月は若干可能性が上がり、逆に一花と三玖は下がったように思えます。
そう思う理由を一人ずつ書くとこんな感じですね。
一花の理由
- そもそもこのタイミングでは過去の姿になる動機が見当たらない
二乃の理由
- この直後に金太郎=風太郎を見破る場面があるが、実は既に気付いていたと仮定すると色々と辻褄が合う(つまり後の出来事は演技)
三玖の理由
- ここで過去の姿になる動機が五つ子の中で一番見当たらない
- 仮に零奈だとしたら矛盾する場面がもっとも多くなる
四葉の理由
- 池ダイブ後、一番最初に現れた
- 元々好意的なのが逆に怪しい(分かってたとすると納得いく)
- 1人だけ妙に謎な部分が多い
- アホの子に見えて霞むが、あまりにも自分の気持ちの話はしなさすぎる
五月の理由
- 元々がメインキャラ的な扱い
- このタイミングで変装する動機が5人の中でもっともある
- 元々疑り深い(風太郎を試す節がある)
- 五つ子の中で風太郎が過去の面影を見た唯一の人物
まぁこの1セリフで何か分かれば全然面白くないので、これだけでは若干の優劣はついても誰の可能性も捨てきれず、色々書こうが言ってしまえばほぼ平行線のままですよね。
次行きます。
おもわず零れた”照れ顔”から推測
続いては、ボート上でフータローが五つ子それぞれをどんな子なのかを見開き1ページで熱く語っていた場面から。
その直後の零奈の反応はというと、唐突に褒められたからなのか、はたまた意外と見ていることが分かったからなのか理由は定かではないものの、それはまぁ可愛らしく俯いて”照れ顔?”という感じでした。
ここで重要なのは、フータローは決して五つ子全員を褒めているわけではないというところ。
そして照れ顔をうつむいて隠したことから、唐突な言葉に思わず演技ではない素の表情があの瞬間だけ零れてしまったと考えるのが妥当。
そう。
照れることを言われていないのに、あそこで照れる意味が分からない!
というわけで、『それぞれの性格と8巻時点での立ち位置を踏まえ、ここでフータローが語った特徴を照らし合わせたとき、このタイミングで照れても不自然じゃないのは誰か』を1人ずつ探ってみます。
一花だとしたら…
どうせ叶いっこないと言ってはいるんだが
ま根気だけはあるみたいだな
だが馬鹿だ
これを言われて一花が照れる可能性を考えると、十分にあり得ると思えます。
というのも、この場面に至るまでで風太郎はまともに一花を褒めたことがないですし、8巻時点で自分の恋愛感情を自覚しつつある一花がこれだけで照れても何ら違和感は感じないという状況になっていますよね。
そしてお姉さんぶってはいても、意外に照れ屋な一面はところどころで見え隠れしちゃってるという事実もある。
そして…
- 演技は得意
- そもそも口調(語尾とか)・仕草が一番近い
- 昔はおてんばだったことが唯一明かされている
口調と仕草に関しては演技の範疇なのかもしれませんが、単純に考えるともっとも近いのは間違いなく一花です。(零奈は一花と同じく”風太郎君”と呼ぶことも含めて)
ただ、一花には肝心の”零奈の姿であのタイミングで現れる動機が見当たらない”という側面もありますので、決定的とまでは言えないんじゃないかと結論付けてしまいます。
二乃の可能性は?
こいつは姉妹贔屓ですぐ噛みついてくる
…だけかと思っていたが今はよくわからない
だが馬鹿だ
二乃無双が続く8巻現在ですが、6巻の零奈が登場した時点でこれを言われて照れるとは思えませんし、このタイミングでこれで赤面する理由があるとも到底思えません。
次行きます。
三玖はどうか?
初めは暗くて覇気のない顔をしていたんだが
近頃は見るたびに生き生きしていて安心している
だが馬鹿だ
この場面だけで普通に考えた場合、三玖は姉妹の中でもっとも可能性が高いでしょう。
風太郎絡みでは事あるごとに赤面していますし、しっかりと見られていたことが嬉しかったと思うと全然違和感も感じません。
ただ、上でも書いたように三玖にはこのタイミングで過去の姿になる動機が見当たらないんですよね。
8巻で五月に変装して『この関係に終止符を打ちましょう』と言っていましたが、あれはテストの結果で一花に負けたのが理由だと推測でき、どう考えても6巻時点ではお別れを告げに来る理由はないように感じます。
四葉?
やる気もあって頼りになるが一番の悩みの種だ
それに…いや俺の思い過ごしか…
だが馬鹿だ
四葉に対しては風太郎の言葉自体がかなり謎めいているので判断が難しい…。
ただ、ここでは”照れ顔”と書いているあの表情自体が、もしかしてバレてる?っていう表情に見えなくもないので、可能性はゼロとは言えないでしょう。
五月か?
こいつとはまず相性が悪い
だが本当はやれる奴だ
このままじゃもったいない
だが馬鹿だ
五月も全然あり得ますよね。
なぜか五月だけは異常なまでにド直球ですし。
やはりメインキャラ的な扱いが序盤から全開なので、どこを切り取っても五月の可能性は捨てられないようになっている気がしてならない。
とまぁとっさの顔から全員の可能性を探ってみても結局は誰の線も消えず、逆に誰の可能性もある感じです。
書けば書くほどに本当よくできてるなぁこの漫画はと思ってしまう。
変装していた人物はもうお守りを持っていない
これは後に決定的な伏線として回収されそうな気もしますが、過去に零奈が買っていたお守りをあの場面で風太郎へと渡しました。
『実は人数分以上あった』みたいな悲しいご都合展開さえ起きなければ、あのお守りを持っていないのが零奈の正体となりますよね。
ただ、これはいくら考えても今の時点では分からないこと。
とはいえ、超重要な伏線となる可能性もあるので一応書いておくことにしました。

超勘ぐってみるとこんな見方もできる…
こんな見方もできなくはないですよね。
あくまで可能性の話ですが…
- 五つ子全員グルなんじゃないか説
- ハーレムエンド説
- 本当に六海ちゃんがいる説
多分ないですが(笑)
結局、誰が零奈だと思ってんの?
本当に私個人の勝手な予想ですが、以上を踏まえた上で私は2つの仮説を立てながら『どっちか当たるかなぁ』なんて考えながら読んでいる状態です。
零奈=四葉で将来の花嫁とは無関係
願望でもあるんですが、ひそかにこの可能性を期待しています。
そう考える理由。
まず8巻の段階で、風太郎に対して友情以上の感情を持っていることが明確に描かれているのが『一花』『二乃』『三玖』の3人。
そして『五月』に関しては、8巻(旅館の脱衣所)の三玖の大好き発言に対するリアクションから察するに、この時点では明らかに風太郎に恋愛感情はなく、堅物で色恋沙汰には疎い風に見てとれる描写も非常に多い。
この4人に対し、『四葉』はというと…
- 恋愛感情があるようには到底見えない(隠してる可能性あり)
- 何故か最初から1人だけ風太郎に好意的な態度
- 意外と自分の素直な気持ちをあまり口に出さない
というように、この3つだけでも怪しさ満点に感じるんですよね。
しかも四葉は、最初に『答案用紙を拾って近づいてきた』という状況証拠があるので、あの場で名前を読んでも不思議ではないですが、はじめから知っていたと推測することも可能。
さらに…
- 零奈との再会直後、ずぶ濡れの風太郎に最初に出くわしたのも四葉
四葉に出くわすまでの具体的な時間は不明ですが、あまりにも都合よくあの場に現れた感は否めません。
まだあります。
次は、アニメで四葉が光輝いたこのシーンの直前。
出典:アニメ『五等分の花嫁』第8話
セリフでいうとここです。
『なんで私が上杉さんの味方してるか、わかりますか?』
本当に理由がありそうな雰囲気を出しつつもあの場は『うそー』ではぐらかしましたが、仮に昔会ったことがあるのは四葉。
そして、そのことを四葉ははじめから覚えていたとしたらどうでしょう。
再会現場での会話や言われたことに対する照れ顔、さらに完全に演じ切れていなかった(詰めが甘い)部分も、四葉の変装の下手さを考えると納得がいきませんか?
ただ、零奈は四葉だったと仮定した場合、”何故あのタイミングで零奈として現れたか”という部分だけは少々説明が難しくなるんですよね。(というか8巻までの内容で説明がつくような確定的な場面はない)
そして、四葉は勉強だけでなく陸上部の件もあって、五つ子の中でもっともいっぱいいっぱいだったはず。
なので仮設の上にどんどん仮設を立てていく感じにはなるんですが、私が思っているのはこうです。
まず、零奈との再会時点で姉妹の恋(分かるように描かれているのは一花と三玖)を応援する気でいるのであれば、このタイミングでお別れを告げに昔の格好で現れたことにも合点がいきます。
次に、四葉自身に恋愛感情あった(あるいは昔の出会いから忘れられないほど風太郎への想いがある)とした場合、自分の感情を押し殺してまで姉妹を応援しようとする理由。
それは、アホの子を装っているというと言い方は悪いですが、前の学校での出来事が動機だと考えるとそれなりに納得もできると思うんです。
みんな私についてきてくれたんです
嫌な顔ひとつせず
『五等分の花嫁』7巻より
自分だけが追試で落ちたのに、みんなが自分のために転校してくれたという嬉しくも辛い過去がある。
姉妹に対して、四葉がこの件で返しても返しきれないほどの恩を感じていたとしたらどうでしょうか。
そう考えると、8巻の旅館で泣いていた一花を慰めたシーン、さらに四葉が自分の気持ちをあまり話さないために謎が多いこと、そして最初から風太郎に好意的だったことにも納得がいきます。
そして、四葉はストーカーに扮した風太郎を捕まえたり何かと正義感は強く、風太郎の過去の回想で出てきた零奈も冤罪に問われそうだった風太郎を庇っていました。
こういう性格的な面も四葉であれば違和感なく一致しますよね。
少なくとも、8巻までの内容であればこれで大きな矛盾は起きません。
ついでに言うと、四葉のリボンと風太郎のアホ毛?も形が似てるし(笑)
ただ、この作品はマジで予想外の変化球が飛んできまくるので、次巻の9巻で早々とこの説はなくなるかも…。(そう思いながら読むのもまた一興)
本当に誰の線も捨てきれないように緻密に作られている感がパナイ。
零奈=五月で花嫁も五月の可能性
上の四葉説でも考え方は同じだったんですが、基本は『大きな矛盾が生じないこと』を大前提に消去法で考えているので、やはり五月の線は有力ですよね。
- 最初に出会ったのは五月
- 最初に生徒手帳に触ったのもおそらく五月(タクシーで送ったとき)
- 上杉家の場所を知っているのもあがったことがあるのも五月だけ
- そもそもがメインヒロイン的な扱い
- 最初から好意的な四葉には”友”としての感情しかないなら、唯一風太郎への感情が不明なまま
というように、普通に読んでいくと勝ちヒロインとしての流れが既定路線かのように出来上がってもいます。
ただ、五月が零奈だと仮定した場合に矛盾というか、理解できなくなる場面がまったくないわけではないんですよね。
一番気になるのは、五月と夜の公園で話していた場面で物陰から様子をうかがっていた人物の正体。
安直に考えると、その後に零奈が現れているため様子をうかがっていた人物=零奈の正体と考えてしまいますが、五月が零奈であればこの”=”は成り立たなくなってしまいます。
まぁ物陰から様子をうかがっていた人物が100%零奈と関係あると仮定した上での見解なので、無関係の伏線と考えれば大きな矛盾はないかなという感じです。
まとめ
結局は神(春場先生)のみぞ知ることなのでどれだけ考えても結論なんて出ないですが、こんな風に読者に色々と考えさせてくれる読みものは最高に楽しいですよね。
ちなみに、どうでもいいことを書くと私は三玖推しです。
なんですが、現段階では残念なことにどう考えても三玖エンドが見えてこない…。
辛い。
では、かなり長くなってしまいましたが今回はこの辺で!
基本的にコミックス派なので、次巻(9巻)が発売されたタイミングで状況に変化があれば加筆修正したいと思いますー。