水没したiPhoneに生米や乾燥剤は根本的な解決になってないよって話

iPhone

巷で話題になっているiPhone水没時に自分で試せる復活方法はいくつかありますが、中でも近年有名なのが『生米の中に投入』『乾燥剤(シリカゲルなど)を使う』ですよね。

それらはiPhone内部に侵入した水分を早急に取り除く手法であるため、理にかなっていると言えばかなっていて、応急処置としては有効かもしれません。

なので、そのやり方自体を否定するつもりはないですし、持ち主が納得の上で行っているのであれば何も問題はないと思うのですが、元修理業者として一言だけ申したい。

 

それは全くもって根本的な解決にはなっていないと。

 

  • 生米に投入
  • 乾燥剤を使う

によって水没問題が完全に解消されるのは、おそらく全体の1割にも満たないはず。

その理由をはじめ、水没時に自分でできること、絶対にやってはいけないことなどについて、元修理業者だった私が知りえるかぎりの情報を紹介していきたいと思います。

先に結論を書いてしまいますが、再発しない根本的な解決を望むのであれば、早急に修理店に依頼するのがもっとも吉です。

では早速。

水没したiPhoneに『米』『乾燥剤』じゃ太刀打ちできない理由

まずは、私が修理店にいた当時、米や乾燥材で応急処置を行った端末を持ち込まれたお客さんは数えきれないほどいたということをお知らせします。

『だから何?』と思うかもしれませんが、この事実こそ米や乾燥材では水没iPhoneに太刀打ちできていない動かぬ証拠なのです。

勘の鋭い方はもうお分かりかもしれませんが、『直っているのならわざわざ修理店にはこない』はず。

中には『一時的に復活したけど数日経って調子が悪くなった』という方もいましたが、大半は米や乾燥材を試したけど駄目だったという意見でした。

そのことを踏まえた上で、実際のお客さんの端末を分解した結果を交えながら、米や乾燥材では根本的な解決にはならない理由を下に書いていきます。

 

構造的に侵入した全水分を完全に取り除くのはかぎりなく不可能に近いから

iPhoneの内部構造はかなり複雑になっていて、特にiPhone7以降の端末はIP67という高い防水/防塵規格に対応しているため、構造がさらに複雑化しています。

つまりiPhone7以降の端末は、元々水が入りにくい構造になっている。

ですがこれは、裏を返せば『一旦入ってしまうと出ていきにくい』ということにもなります。構造の説明まですると長くなるのでここでは割愛しますが、外から入りにくい作りなのであれば、当然中から外へも出ていきにくいのです。

何の証拠写真もないため説得力には欠けますが参考までに言っておくと、米や乾燥材を使ったお客さんの端末を私が分解して、中から水分が一滴も出てこなかったことは一度もありません。

付け加えると、私が働いていた数年間で同僚からもそんな話は一度も聞いたことがなく、かなりの確率で全水分は取り除けていないのです。

なので、言い方は少々キツイですが『米や乾燥材で根本的な解決は不可能に近い』と思っておいて良いでしょう。

少なくとも、水没によりすでに何らかの不具合が出ているのであれば、米や乾燥材だけでの根本的解決は絶望的だといえます。

 

すでに内部部品が水濡れしていれば『乾燥』にあまり意味はないから

そもそも、水没したiPhoneを救うのに一番大事なのは、侵入した水分を取り除くことではなく、精密部品を水分に触れさせないというところにあります。

つまり、不具合が出るほどの水分侵入を一度でも許している端末に限っては、すでに何らかの部品が水濡れで異常をきたしている状態なので、『乾燥』という作業はほぼ無意味だといって良いかもしれません。

参考までに書いておくと、大半の業者では水没したiPhoneの内部部品を修理することはなく、疑わしき部品は丸っと交換するのが普通です。

専門業者ですら、水濡れした部品自体は修理せずに大半を交換している理由をアッサリ書いてしまうと『手に負えない』から。

そう、残念なことに水濡れしてしまった部品までは街の修理店では直せていないのです。

なのに修理に出して直って返ってくるのは、中身を丸っと交換しているから。

 

さて、多くの修理業者ですら諦めていることを、果たして米や乾燥材が解決できるでしょうか。

 

その確率は限りなく低く、これが私が米や乾燥材では根本的な解決にはなっていないと言いたい一番の理由です。

つまり、米や乾燥材で根本的な解決ができている大半は、基板や精密部品まで水濡れしておらず、何の不具合が出ていない端末だけだということになります。

YOUTUBEなどの動画サイトにもiPhoneを米に突っ込む検証動画がいくつもありますが、その中に電源が入らなくなっているような端末が直った動画はいくつあるでしょうか。

ゼロではありませんが、数えられるほどしかないのが現状です。

 

水没したiPhoneに自分でできる応急処置

下に水没したiPhoneに自分でできる応急処置を順番に紹介していますが、そのすべてはあくまで応急処置であり、直す方法ではありませんのでご注意ください。

また、『液晶自体が水でビショビショ』『すでに何らかの動作不良が起きている』という状態では応急処置にあまり意味はないので、一刻も早く修理業者に依頼することをオススメします。

早い段階であればあるほどにデータを抽出できる可能性も高いですし、さらなる被害を防げる可能性が高いです。

 

電源を落とす

まず第一に行うのは、『電源を落とす』という作業です。

落ちてしまった電源が入るのか確認したい気持ちは重々分かりますが、水没直後にすぐに電源を入れるのだけは絶対に控えましょう。

その段階では無事だった精密部品が、電源を入れたときに流れる電流によってショートする事例はかなり多くあるので、『電源が入っていれば落とす』『入ってなければ入れない』は最優先事項です。

 

カバー/ケースを外す

iPhone内部に水が入ってしまうほど濡れているのであれば、当然ケースにも相当量の水分が付着しているはず。

『これ以上の水分侵入を防ぐ』『端末本体の乾燥の妨げにならない』という2つの理由から、カバー類は早急に取り外しておきましょう。

 

SIMカードを取り出す

iPhone本体同様、SIMカードにも大切な情報が保存されています。

可能であればSIMカードは取り出して、端子(メッキの部分)の水分は柔らかい布などで拭き取っておきましょう。

 

自然乾燥

上の手順を終えたらあとは『自然乾燥』です。

直射日光は避け、風通しの良い場所でタオルなどの上に置いておくのがもっとも理想的ですが、不可能な状況であれば極力近い状態に置いておきましょう。

ここで注意しておきたいのは、『端末の温度を急激に変化させるような乾燥方法は避ける』ということです。

2次被害を招く可能性があるので、温める/冷やすという乾燥方法はおすすめできません。

水没したiPhoneに絶対にしてはいけないこと

利用する(電源を入れる)

上でも少し触れましたが、部品ショートにより2次被害を招く可能性がかなり高いので、『まずは使用しない』。これは鉄則です。

悪いことは言いませんので、ある程度乾燥させるまで電源は入れないことをオススメします。

 

振る

水分を落とすために振りたくなる気持ちもわかりますが、振ることによってその時点では濡れていなかった部品にまで水分を付着させる恐れがあるため、これも絶対にやってはいけないことになります。

 

ドライヤーで乾かす

これはiPhoneだけに限らず精密機器全般に言えることですが、内部にある精密部品の数々は、熱に弱いものが非常に多いです。

また、端末が熱くなりすぎると火傷する可能性も出てくるので、オススメの対処法とは言えません。

推奨はしませんが、どうしてもドライヤーを使いたい(使わなければならない)状況であれば、熱風ではなく冷風のほうが良いでしょう。

 

電子レンジでチン

焦げます。

というか、ほぼ100%で使用不能の状態に陥ります。

絶対にやめましょう。

 

冷蔵庫にIN

これで一時的に水分を飛ばせる可能性はゼロではありません。

しかし、アリかナシでいうと、その答えは『ナシ』です。

お皿にサランラップを被せて冷蔵庫に入れていた物を想像してみてください。

ある程度冷やした後、外に出して常温で放置しておくと、サランラップにかなり水滴が付きますよね。

形状/物質は違えど、iPhoneでも同じことが起きると考えると…。

間違ってもオススメできる方法ではありません。

 

分解して乾かす

機械に強く、器用な方であれば、『自分で分解して乾燥/清掃する』という選択肢もあるかもしれませんが、やめておいたほうが良いです。

分解経験のない端末はであれば、なおさらオススメできません。

参考までに、私は約5年修理店で働いていました。

自分で言うのも何ですが、手先は器用なほうですし、腕にはかなり自信がありました。

そんな私でも、仮に自分のiPhoneを水没させて電源が入らなくなったとしても、分解経験のない端末を自分で分解しようとは思いません。

iPhoneはそのレベルで精密部品の集合体なので、自分で分解するのはやめておいたほうが無難です。

iPhoneが水没したら修理が最善手

長くなりましたが、『水没したiPhoneに米/乾燥剤は根本的な解決になっていない』ということを訴えた記事でした。

100%効果がないとは断言できませんし、応急処置として有効に働く可能性もあるのですが、少なくともすでに内部部品に水が付着している状態では意味のないことだと1人でも多くの人に理解してもらえれば幸いです。

ちなみに、近くにiPhone修理店がない場合、24時間受付で宅配修理も行っている【iPhone修理あいさぽ】という宅配修理業者がオススメです。

理由は修理の成功率もありますが、それを可能にしているのは着手までの圧倒的なスピードと値段ですね!

水没修理は着手するまでの時間がものを言うことが多いですが、到着後に即対応してくれる業者はごくわずかなので、近くに修理店がない方は選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

では今回はこの辺で!

 

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