
お金をかけずにワードプレスが使いたい!
そうは思っても、基本的にワードプレスを使うにはサーバーを借りたり独自ドメインを取得したりしなければなりません。
そんなときに真っ先に白羽の矢が立つのは、唯一のタダで使える手段Xdomainの無料レンタルサーバーですよね。
私もブログをはじめたばかりのころはドメイン代以外お金をかけたくなかったので、約1年の間Xdomain無料レンタルサーバーのお世話になっていました。
もちろん利用しはじめた当初はブログ運営に関する知識は皆無に等しかったため、何が何だか分からぬまま『無料』というワードに惹かれて使っていたわけなのですが、さすがに1年経ったころには色々と良し悪しを感じることに…。
というわけで、この記事ではブログ運営ド素人だった人間がXdomain無料レンタルサーバーを約1年使って感じたメリット・デメリットをできる限り詳しくご紹介しています。
Xdomain無料レンタルサーバーの利用を検討している人の参考に少しでもなれば幸いです。
Xdomain(XFREE)無料サーバーのメリット
サーバー代無料でワードプレスが使える
タダに勝るものなし!
これを言っちゃおしまいな気もしますが、正直なところこれ以上のメリットはありませんよね。
最低限の機能しか備えていないとはいえ、年間で数千円~1万円程度かかるレンタルサーバーが無料で使えるわけです。
これを最大のメリットとせずに何としましょう。
特に、レンタルサーバーを使ったことがなかった私のような初心者であれば、何が何だか分からないものにお金を払うほど恐ろしいことはないでしょうから、本当にありがたいサービスだなと思います。
サブドメインが貰える
貰えるという表現が適切かは微妙ですが、Xdomainの会員登録(無料)を済ますと『.wp.xdomain.jp』というサブドメインが用意されています。
このドメインでワードプレスのブログを立ち上げることも可能なので、ワードプレスは使ってみたいけど絶対に1円もかけたくない!という人の願いも叶うわけです。
- 飽きっぽいから続くかわからない
- とりあえずどんな感じなのか触ってみたい
そんなときにはまさにうってつけだといえるでしょう。
メリットとしては以上ですが、ここまでご覧になって『タダならXdomainを使ってみようかな』と思った方。
もし時間が許すのであれば、最後(デメリットの段落まで)まで見ていってください!
恥ずかしながら、私はメリットしか知らずに利用を開始してかなり痛い目を見ましたので…。
もちろん、このサービスを否定する気は一切ないですし、無料でこれだけ使わせてもらえるのは本当にありがたいことこの上ありません。
しかし、あとで後悔しないためにもデメリットまでしっかりと理解しておくことをおすすめします。
Xdomain(XFREE)無料サーバーのデメリット
常時SSL化(https化)ができない
まずは『SSLって何ぞ?』という話ですが、簡単に言ってしまえばインターネット上でデータを暗号化して送信する仕組みのことです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
上の画像は当ブログのアドレスバー部分ですが、鍵マークの横に『保護された通信』という書かれていますよね。
これがSSL設定がされている状態の表示となります。
一方で、SSL設定がされていない状態はというと…。
上の画像のような表示となり、左端のマークをクリックすると『このサイトへの接続は保護されていません』と表示されます。
そして、現時点ではXdomainの無料レンタルサーバー+独自ドメインでSSL設定はできません。
ブログで上位表示を狙いたい場合、これは今後致命的なデメリットになりかねないことです。
以前は、個人情報を収集するようなECサイトなどがSSL化しておけば問題はないというような流れだったのですが、時代は流れ行くものです。
一昔前まで『常時SSL化しているサイトの検索順位は優遇される』という状態だったSSL化。
しかし、本記事を書いている日の翌日(2018年7月24日)にリリースされるGoogleのブラウザ『Chrome 68』より、すべてのhttpサイトにアクセスしようとすると『このサイトは安全ではありません』というような警告文が常に表示されるようになります。
なお、Xdomain管理パネルの『設定』>『セキュリティ設定』に『管理ツール(ダッシュボード)のSSL設定』という項目があります。
ここから設定自体はできるのですが、この設定で発行されるSSLの証明書の対象は『xdomain.ne.jp』になっていて、結局独自ドメインのSSL化はできないです。
詳しくはこちらXdomainのユーザーフォーラム(chromeでのSSL証明書の例外設定について)にも書いてありましたので、そちらにも一度目を通してみると良いかもしれません。
とにかく、SSL化ができないとなると2018年7月24日以降はかなりのペナルティがある状態でサイトを運営しなければいけなくなる可能性もあるため、本気でサイト運営をしていくのであれば有料のレンタルサーバーを使った方が賢明だといえます。
広告の自動表示がある
スマホ・タブレット限定の話ではあるのですが、Xdomainの無料レンタルサーバーは広告が自動挿入されます。
Xdomainの「PHP・MySQLサーバー機能」、「WordPress機能」、および3ヶ月以上ご利用の無い「HTMLサーバー機能」のアカウント(※)においては、スマートフォンおよびタブレット端末からのアクセス時のみ、ご利用のサイトページ上に、所定の広告が自動挿入されます。
(※)ファイルマネージャやFTPソフトから更新を行うことで表示されなくなります。
【Xdomain】広告の表示についてより引用
これも難しいワードが点在していてよく分かりにくいですが、要するに自動で広告が表示されるよということです。
ちなみに広告の形式はオーバーレイで、PCでは表示されません。
広告が出るのは上記イメージの一ヶ所ですね。
ライブドア、はてななどの無料ブログだとクリック率の高いであろう複数箇所が完全に占領されているのを考えると良心的なのではないかと。
なお、この広告を意図的に表示されないようにしたりするのは規約違反でアカウント停止になるようなので、自身で設置した広告以外を完全排除したい人は利用を控えたほうが良いかと思います。
サーバーに関する問い合わせができない
まぁ無料なので当然といえば当然なのかもしれませんが、エックスドメインでドメイン取得していたとしても、無料レンタルサーバーに関する問い合わせはサポートの対象外になっています。
「無料レンタルサーバー」に関しては、サポート対応の対象外です。
サービス障害に関するお問い合わせの場合のみ、以下のフォームよりお問い合わせください。
それ以外の問題に関しては、「ユーザーフォーラム」をご利用ください。【Xdomain】お問い合わせより引用
つまり、もし何か不具合や不都合が起きた場合に…
- 解決策が分からない。
- ユーザーフォーラムにも解決策が載ってない。
という事態が起きてしまったときも、”自分でどうにかする他ない”ということになります。
無料なのでサポートがないことに文句は言えません。
がしかし、お金を払ってサーバーをレンタルする前にまずはお試しでワードプレスを使ってみようと考えている方などにとって、サポートなしで問題を解決するのは極めて難しいことになるはず。
したがって、これは初心者にとってかなりのデメリットといわざるを得ませんね。
容量制限がある
これも無料なので当然のことなのですが、Xdomainの無料レンタルサーバーの各容量は少なめです。
Xdomainで独自ドメインを取得すると、その特典として多少容量などは拡張されますが、長期間運営していくのであれば遅かれ早かれパンクする日は必ず訪れます。
そうなったときは、言うまでもなく容量の大きい有料のレンタルサーバーに移行するしかないのですが…
サーバー移行はマジで大変です。
それなりの知識がなければ、マニュアルらしきものがあったとしても、かなりの確率でどこかしらで躓くことが予想されます。
ちなみに私は…
- 初日、翌日と12時間以上格闘してダメ。
- 3日空けて気持ちをリセットして挑むもダメ。
- その後もちょこちょこ挑むがやはりダメ。
そして、結果的に知人を介してこの道のプロに頼りました。w
ある程度知識があればそんなに難しいことではないのでしょうが、ド素人状態からスタートした私には、サーバー移行という作業自体がまったく意味の分からないものでした。
なので、いずれ訪れるサーバー移行に対応できる自信がなければ、最初から有料のレンタルサーバーを利用することを強くオススメします。
ちなみに、現在当ブログは『ロリポップ!』というレンタルサーバーのスタンダードプラン(月額600円)で運営中です。

このブログは2019年時点で月間15万~20万PV程度はありますが、サバ落ちなど1度もありませんし快適に動作しています!
開設も非常に簡単ですし、10日間は無料で利用できるので、こちらの無料期間を試してみるのもアリかと思いますよ!
まとめ
Xdomainを1年間使って感じたメリット・デメリットの紹介でした。
長くなってしまったので簡単にまとめます。
- 無料でワードプレスが使える
- サブドメインも用意されている
- SSL化(https)ができない
- 広告が自動挿入される
- 問い合わせサポート対象外
- 容量制限がある
無料で使えるというのは本当にありがたいことですが、事前にメリットデメリットを把握した上で自分の目的に合っているかはしっかりと確認しておきましょう!
では、今回はこの辺で!