劇場版ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかーオリオンの矢ー見てきたので、ネタバレを若干含んだ感想を。
まずは一言。
クッッッソ面白かった!
もうね、歌・作画・シナリオどこを取っても最高のクオリティで、笑って泣ける完成度激高の映画でした。
別に観る前の期待値が低かったわけでもないんですが、すべてが想像のはるか上をいってました。
満足感ヤバし。
見に行こうか悩んでいる方、絶対に見に行くことをオススメしますよ!
2020年追記
dアニメストアの見放題で配信が開始されました!
ちなみにこの記事は、前半はネタバレ控えめ、後半はそこそこのネタバレ度でストーリーなんかにも触れています。
すでに観てきた方には『あったあったそんなシーン』と思っていただければ嬉しいっす。
見るかどうか悩んでいる方には、見に行くかの判断材料にしてもらえれば幸いです。
では早速。
あらすじ(大まかなストーリー)
公式サイトのあらすじとPVを元に進めていきます。
まずはあらすじです。
神時代以前より受け継がれている【神月祭】に沸き立つ迷宮都市(オラリオ)
【リトル・ルーキー】として都市を賑わせた冒険者ベル・クラネルと、彼の主神ヘスティアも、その喧騒の只中に身を置いていた。
夜の闇を照らし出す、色とりどりの屋台や催し、都市全体を淡く包み込む月光。
都市の喧騒の遥か上空で、尽きは静かに佇み、ただ待っている。
英雄の誕生を、そして新たな冒険譚の始まりをーー
劇場版ダンまちーオリオンの矢ーより引用
続いてPVも。
というわけで、劇場版のはじまりは【神月祭】というオラリオのお祭りからはじまります。
そのお祭りで、ヘルメスが冒険者たちにある槍を引き抜かせる催し的なものをやっていて(PV20秒付近)、モルドやアイズ・レフィーヤなどが挑戦するもダメ。
そんな中、ベルがあっさりと引き抜いちゃって…
みたいな展開で進んでいくお話です。
あらすじ以上ネタバレ未満
今回はオラリオの”外”のお話
公式PVでアルテミスがベルに対して『私と一緒に来てほしい(24秒付近)』と言っていますが、アルテミスが連れていこうとしているのはオラリオからはるか遠く離れた場所です。
つまり、今回はダンまちお決まりの”ダンジョン内”の物語ではなく、”ダンジョン外”でのとある出来事を主としたストーリーになっています。
誰にどの程度の出番があるのか
PVにはすべての主要キャラが出ているわけではないので、出番の多い順に簡単にまとめます。
まず、もっとも出番が多いのは言うまでもなくヘスティアファミリアにかかわるキャラで、『ヘスティア』と『ベル』、さらに『リリ』と『ヴェルフ』もガッツリ登場します。
それに加え、劇場版のキーとなる人物『アルテミス』、さらにPVにも出ていた『ヘルメス』という6人がメインキャラとして行動を共にしています。
次点は、ベルたち御一行が目指していた目的地で合流する『リュー』と『アスフィ(ヘルメスファミリア)』ですかね。
その他のキャラに関しては、今回はオラリオにお留守番という感じになっていますが、メインキャラたちはどこかしらで出番がある感じです。
脇役といえど登場多めなのは、アイズをはじめとした『ロキファミリア』の面々。
また、『豊穣の女主人の従業員たち』もちょろっと出ますし、ギルドで働く『エイナ』『ミィシャ』なんかもすこーし登場します。
まとめると、メインはヘスティアファミリアとそれに属する面々にアルテミスとヘルメス、さらにリューとアスフィを加えたメンバーです。
その他キャラは出番はわずかながら、アニメに登場したキャラ達のそのほとんどはどこかしらで最低1ワードは話しているかなって感じでした。
アルテミスはどんな人物?
今回の劇場版で物語のカギとなっているアルテミスについて少しだけ。
まず、PVでヘスティアがアルテミスのことを『親友』といっているように、天界でヘスティアと親交の深かった神様という設定です。
これ以上はネタバレ抜きで語るのが難しいので後半に取っておきますが、アルテミスの依頼ではじまったオラリオの外での出来事、マジで泣ける。
くっそ悲しいですが、くっそ良いお話でもある。
そしてアルテミスさま、マジで女神です。
主題歌・劇中歌の質・タイミング反則問題
ストーリー的なものや題材としている部分が面白いのはもちろん、とにかく主題歌や劇中歌のクオリティと使うタイミングが上手すぎ問題です。
特に主題歌!!
主題歌なので文字通りエンディング(エンドロール)で流れるんですが、もうね、入りが胸熱すぎる!!
歌詞も出だしからとんでもなく劇場版の内容にマッチしていて、井口裕香さんの儚さのある優しい歌声も素晴らしい。
泣くなと言われても泣いてしまう反則級の演出ですよ。
三十路のおっさんが1人で見ているのに、ガチ泣きでしばらく立ち上がれないっていうね(笑)
あんなのずるいって…。
少なからず、私はここ数年で見た劇場版アニメのどの作品よりもエンディングが響きましたし、作品の内容にマッチしていたと思います。
劇場出てすぐポチリましたとも。
ネタバレ有りの感想と印象に残ったシーン
ヘスティアは”神”だということを再認識
アニメや原作に触れている方に対して今さら語るほどのことでもないですが、ヘスティアって下界にいる神の中でもっとも神らしさがなく、他作品の言葉を借りれば”駄目神”に近いものがありますよね。(誉め言葉)
今回の劇場版に関しても基本的にその辺は同じで、あいかわらずベルの周りの女に噛みつきまくる最高にかわいいヘスティアなんですが、それは物語前半まで。
後半、物語がシリアスな展開に向かっていき、ヘスティアの親友アルテミスに起きた悲しい出来事を知ったヘスティアが、本当に友人想いの優しい神なんだと感じるシーンはマジで最高。
そしてその後も、アルテミスと交わした約束が守れなかったことで悲壮感に駆られるベルを諭すシーンも素晴らしすぎた。
もうね、ヘスティアに対する印象がガラリと変りますよ。
アニメ終盤でベルを助けたときみたいに、露骨に自身の神威を開放したりとかはないですが、『あぁ、ヘスティアも本当に神様なんだなぁ』って思います。
映画を見るまでヘスティアが好きだった人はより好きに、そうでもない人は好きになるはず。
それくらいヘスティアは良い意味で神様やってます。
ズバリ、サービスはあるのか
下世話な話、劇場版にアニメ以上のサービスを期待する男性諸君は多いだろう。(何がとは言わない)
うん、俺も男だし、気持ちはよくわかる。
もちろん、アイズやヘスティアにはアニメ以上のものを多少は期待はしていた。(嘘、実はめっちゃ期待してた)
だが、そこらへんに関する疑問に対して結論を言ってしまうと、劇場版でも『アスナさん以上のサービスはなかった』という残念なものになってしまう。
とはいえ、何にもなかったわけではない。
- ヘスティアとアルテミスの肌色多めなお布団シーン
- ほんの少しの水浴び
- ベルの得意なラッキースケベ発動(アルテミスに対して)
この程度のことはあった。
さらに言えば、予見していたアスフィによって今回も不発に終わってしまったが、ヘルメスを中心にヘルメスファミリア(ヴェルフも)の男性陣が集結し、特攻魂を見せようともしていた。
残念!
とまぁ、おふざけはこの辺にして少し真面目に感想を言えば、1番目に挙げたヘスティアとアルテミスのお布団トークのシーンは会話内容もガールズトークって感じですごく良かったです。
©大森藤ノ・SBクリエイティブ/劇場版ダンまち政策委員会
公式PVより引用
上はPVの一場面を抜粋。
顔がアップになっていますが、ここには全身が写っている引きのシーンもあって、それはなかなか素晴らしい感じでした。
そして普段はいつも着ている服で寝てるヘスティアが珍しくパジャマらしきもの(上はタンクトップ?みたいなやつ)を着ていて、頭もかなりレアなお団子でマジでかわいかったです。
意外とまともなヘルメスさま
アニメを主として見てきた私にとって、ヘルメスは女の敵であり、テキトーであり、どこか心ここにあらずな感じですかした奴だなって印象でした。
今回の劇場版でも概ねそんな感じではあったんですが、友(アルテミス)の悲劇を知ってしまい涙するヘスティアを慰めるシーンには痺れました。
ほーん、意外にいい奴じゃん。
って思ってしまったという話です。
号泣不可避のラスト。マジではハンカチ必須
冒頭から何度か触れていますが、今回のダンまち劇場版はマジで泣けます。
もう少し詳しく書くと、この映画は前半はダンまち感に溢れた笑えるシーン多めで、後半は泣けるようなシナリオ構成です。
特に、エンディング前10分前後。
アルテミスとの約束を果たせなかったベルの泣き顔アップやら、アルテミスとのやり取り、そしてエンディングにさしかかる直前でヘスティアがベルを諭す場面。
映像のクオリティもさることながら、松岡禎丞さん・水瀬いのりさん・坂本真綾さんの演技力がすごすぎて、『泣いていいんだよ?』と言わんばかりに畳みかけてきます。
これから見に行く方、悪いことは言いませんのでハンカチは持っていった方がいいです。
総括
かなり長くなってしまいましたが、劇場版ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかーオリオンの矢ーについての感想でした。
私はほんとに期待値低めにしていたわけでもないんですが、想像の数倍上を行く内容で大満足ですし、かなり見ごたえのある内容だったと思います。
ダンまちが好きで、見に行くか悩んでいる方であれば、間違いなく後悔はしないんじゃないかと!
では、今回はこの辺で!
特典小説読んだらまたそっちの感想も書きます!
追記↓
書きました。
