【青春ブタ野郎】10話:感想と駆け足でよくわからなかった人へ送る補完記事

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アニメ

2018年秋アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』第10話の感想と、内容がよく分からなかったという人へ向けた原作での補完/考察記事です。

今回は駆け足だったり前後している場面が多かったので、原作を使った補完をメインに据えています。

ですが、全部書くと途方もない量になっちゃうので、「知っているとより納得できる部分」を中心にいきたいと思います。

それでも、9話までの記事より中身はかなり濃いめで長いです。

11話以降のネタバレになりそうな部分は極力控えていますが、いつも以上に踏み込んだ内容を書きながら補完/考察しているので、『何にも知りたくない』という方はこれまで以上に見ないことを推奨します。

では早速本題に!


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10話:コンプレックスこんぐらっちゅれーしょん

麻衣さんちの和室の戸棚

順を追って話していくと、まずはここからになりますね。

9話は、麻衣さんが『絶対に開けないこと!』と言った和室の戸棚に咲太が手をかけたところで終わり、10話はそこからはじまったわけですが、原作では咲太が開けるのはこのタイミングではありません。

 

「ま、別に明日でいいか」

 

こう言って後回しにします。

そして数日経った9月8日、アニメでいうところの「地獄少女かな?」なゾンビ映画の視聴後、のどかが入浴したタイミングで咲太が戸棚に手をかけるといった流れです。

後回し」という行為自体に補足するようなことはないのですが、その間の数日は咲太が毎日のどかのところに通って甲斐甲斐しく世話を焼く日々が続いているんですよね。

アニメではほぼ語られていませんが、自分のこれまでのことや今の気持ちを咲太に対して吐き出しているので、この時点でのどかが咲太に対して心を開きつつある感じが見て取れます。

9話序盤で放った「こんな奴がお姉ちゃんの彼氏なわけあるかっつーの」が誤解だったんじゃないかと感じ始めている節までありました。

 

その一方で、麻衣さんは自分が「のどかの様子をみてきて」とお願いしている手前、あまりキツイことは言わないにしろ、徐々に帰りが遅くなる咲太に対して不満を口にしはじめます。

 

  • 夜の八時を回ったら帰ってきなさい
  • のどかが咲太をほしがったら、色々と困る

 

などなど、直接的な表現ではないにしろ、のどかの世話を想像以上に真面目にやっている咲太をチクチク刺していました。

そして極めつけはこれ。

 

あげてもいいものはあるけど、今のところ咲太をあげる気はないの

出典:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 鴨志田一

 

アニメでは、咲太に対する自分の想いをストレートな表現でほとんど口にしない麻衣さんですが、原作だとこんな感じの発言がちょこちょこ飛び出します。

この場面に限った話ではないので、うまく書くのが難しいですが、要するに…

  • 麻衣さんはアニメで見てとれる以上に咲太にベタ惚れ
  • 色恋沙汰に関しては思った以上に年相応の女の子並み

と思っておいて問題ないかと思います。

 

ならさ、わたしがかまってあげよっか?

咲太は入れ替わりのせいで麻衣さんに全然かまってもらえないことに不満を抱いている節がありますよね。

しかもそれは「麻衣さんに」というより、「のどかに」対して不満がある風に見てとれます。

その辺は原作でもそのままなのですが、グチグチいう咲太に対してののどかのビックリ発言がコチラ。

 

ならさ、わたしがかまってあげよっか?

出典:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 鴨志田一

 

当然、からかわれていることは重々察知の咲太さん。

しかし、中身は違えど見てくれは麻衣さんなわけで、たまりにたまった欲望を抑えきれずに「具体的に何してくれんの?」と返します。

 

お姉ちゃんが許してる範囲までならいいよ

出典:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 鴨志田一

 

まぁ結局は”自爆”という形で何もせずに終わるわけですが、このやり取りをしていたのは外。

場面でいうと、駅での撮影を終えた後での海辺の一幕です。

 

なぜアニメで完全にカットされている場面をわざわざこと細かに紹介しているのかと言うと、その理由はED後の麻衣さんはのスマホの画面に映っていた写真です。

あの写真、咲太と麻衣さんが歩いている感じになっていますが、原作ではあの写真に加え、上のやり取りをしていた場面も撮られているような描写になっているんです。

そして、10話の原作となる「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」の終わりはアニメの終わりとは違っていて、ガッツリと抜けている部分もあります。

 

来週の序盤に入ってくる可能性があるので、この部分のストーリー的な話はこの辺でやめておきますが、ここってめちゃくちゃいいお話です。

もし、11話の序盤にこの場面がなかった。

かつ、書いても差し支えない作りになっていれば、そのときは来週にでも書きたいと思います。

 

何故かえではこのタイミングで制服を着たのか

咲太が家が帰宅した際、顔だけで出迎えるという珍妙な行動を取っていたかえでですが、自分では制服を着ている理由についてこう話していました。

 

かえでもそろそろだと思うんです。

そろそろ頑張ろうと思うんです。

出典:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 鴨志田一

 

理由の部分に関しては、本人が言っていることで間違っていないわけですが、このタイミングで決心したのにはちゃんと理由があります。

全部書くと長くなるのでここはザックリいきますが、引き金になったのはオヤジからの電話ですね。

つまり、「オヤジからの電話」と「かえでの制服姿」は順番が前後していて、かえでもオヤジからの留守電を部屋から顔だけ出して聴いていたという状況でした。

 

そしてその日の晩、麻衣さんは特に何も言うことなく「ちょっといいプリン」を買ってきてかえでに渡していましたが、あれは麻衣さんなりにかえでのことを心配していたからという流れになっていたわけです。

 

麻衣さんはいつから自分の家にいたのか

絶対に開けないこと!」と釘を刺した和室の戸棚の中身を見ただけでなく、あろうことかのどかにも見せたあの場面。

麻衣さんはいつの間にか背後にいるという形になっていましたが、実は家の中に麻衣さんが入ってきていることに咲太は気付いていました。

それはのどかが泣き出す直前。

 

玄関の方で小さな物音がした。ドアの開く微かな音。鍵は閉めたので、入ってこられる人物はここに咲太とのどかがいる以上、あとはひとりしかいない。

出典:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 鴨志田一

 

そして麻衣さんは、アニメでは咲太が戸棚を空けていることに対して怒りもしませんでしたし、原作でもチクリと刺す程度で本気で怒ってはいなかったです。

これは勝手な考察なんですが、咲太に鍵を預けた9話のあのタイミングでわざわざ「開けるな」と言った時点で、「どうしようもないときは開けて」という風に麻衣さんは思っていたんじゃないかと。

和室の戸棚なんて、言わなければいちいち気にすることもなかっただろうし、咲太の性格からして伝えておけば必ず見るはずと思っていれば色々と合点がいきますよね。

 

第10話:感想

内容も好きなところではあったんだけど、個人的には入れ替わった『麻衣さん』と『のどか』の表情とか声の表現の仕方がただただスゴイと思った10話でした。

これまで300弱のアニメを見てきた中に、『キャラの中身が入れ替わる』という内容のものはいくつかあったと思うけど、ハッキリ言って他とは格が違うと思いましたね。

麻衣さんが普段なら絶対にしない表情を、8話9話でこれでもかというくらい詰め込んで違いを生んでいるのがめっちゃ伝わってくるし、パッと見ただけで中身が別人なのが分かる作り込み。

大人な麻衣さんはこんな表情はまずしないよね。

 

それに加えて、瀬戸麻沙美さんと内田真礼さんの本物との違いをガッツリ演じ分けている声よ。

口調だけじゃなくて、声色も全然本来の役のときとは違う感じになっているのがマジすげーなぁと思いながら見てました。

 

原作を先に読んでる人間としては、この巻(青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない)は話は面白い。

でも、肝心の『入れ替わってる』という部分が文章ではいまいち鮮明に伝わってこないなというのが正直な感想だったんですよね。

ところがいざ映像になってるのを見てみて、アニメだとここまで違いが露骨に分かるものなのかと本当に感動しました。

 

アニメを作るのがどれだけ大変なのかなんて、1視聴者の自分には皆目見当もつきません。

けど、それでもこの『入れ替わった2人の本物との違いを生み出す』という部分が相当大変なことなんだろうなっていうことくらいなんとなく分かります。

マジで作ってる人たちは神なのかな?

 

来週からはいよいよ最終パート「おるすばん妹」編。

内容的な話はしませんが、ここまでのアニメ青ブタが好きな人ならますますハマること間違いなしの本当に素晴らしいストーリーです。

私は普段、レビューなんて全然気にしないんですけど…

分母が少ないけど、24人で4つ星つけてるの1人、23人は5つ星という状況。

辛口レビュアーが多い「本」というジャンルでこれってなかなかすごくないか…??

では、長くなりましたが今回はこの辺で!

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